街のあかり

ぬるいビールと冷めたサービス

ちくわ朋彦という男

ちくわ朋彦が新しいアルバムを発売した。

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アルバムタイトルは自らの名前をそのままつけた「ちくわ朋彦」だ。

プロデューサーに栗コーダーカルテットの関島岳郎さんを迎え、NRQの中尾さんや元たまの石川浩司さん、ふちがみとふなとの船戸さんがバックバンドをつとめるという意欲作だ。
ちくわ朋彦の歌の魅力に向き合い、その答えを真摯に紡ぎだした傑作だ。
ぜひお買い求めいただき、あなたの人生の側に置いていただきたい。

https://yomichi.buyshop.jp/


ちくわ朋彦との出会いは熊谷だった。
熊谷で友人、こまどり社が初めて企画したイベントを見に行った時にちくわ朋彦はトリとして出演していた。
この時は4人編成のカルテット形式だった。
歌声は澄んでいるのだが、どことなく深い深い夜のようなにおいのするライブだった。
(後で知ったのだが彼の主催するレーベルは夜道レコードというのだ)
共通の友達がいたことから話しかけて、イベントの出演をオファーした。
帰り道に少し酔った僕は、ひとり

「最高の夜だ。最高の夜だ。」

とつぶやきながら熊谷の町を散歩したのだ。

それからちくわ朋彦との付き合いがはじまった。
ちくわ朋彦の歌やライブを聞くたびに、人柄、性格、嗜好などを知っていった。
年齢は僕の方がかなり上だが、年下という感じはせず、それでも同世代とは違う不思議な感覚を感じていた。
ある時に、ちくわ朋彦は僕のなりたかったもう一人の自分じゃないかな、そう思ったのだ。

僕はずっと音楽をやっていて、今だってやめる気はいっさいないのだけれども、どこかで本気な気持ちが薄い気がしていた。
ちくわ朋彦ぐらいの年のころ、ただ好きで歌を歌っていただけで、それで生活するなんてことは思ってもいなかった。

いや、思っていても言えなかったのだ。

それは自分の才能だったり、状況だったり、いろんなことが理由なんだけど。

ちくわ朋彦は出会ったころから、音楽で生活するということに向き合っていた。
日本各地にツアーでに向かい、いろんな人たちと出会い、そしてそれがまた歌になっていく。
僕が心のどこかで望んでいた暮らしだ。
だからちくわ朋彦はいつだってまぶしいのだ。

ミュージシャン同士が友達になると、

「今度僕のイベントに出てよ」

なんてことを言う。
いろんな縁がつながる素晴らしい瞬間だ。

僕たちも2人で結構一緒にいろんなライブをやった。
お互いに企画をして、お互いを呼んだりした。
2人でとある有名ミュージシャンのPAを担当し、息をすることも忘れるような真剣勝負もした。
僕たちはお互い、ギャラを払っている。
お互い気心もしれた仲だ。
ノーギャラでもよいのかもしれない。
でも、なんというか、ちくわ朋彦は自分自身でもある気がするのだ。
自分自身は決して安売りできないのだ。

おととしの夏にちくわ朋彦とツーマンライブをした。
その時になんだかちくわ朋彦の歌を歌いたくなったので、歌をつくった。
いつかの夏に足立区の味安で飲んだときのことを思い出しながら。
曲を作っているうちに、ちくわ朋彦のことを歌っているつもりがいつのまにか自分のことを歌っていた。

ちくわ朋彦のアルバムリリースにあわせて、その曲をきちんとレコーディングしてみた。
奇しくも彼のアルバムと同じ曲名だ。

【ちくわ朋彦】


ちくわ朋彦と彼の家族は今年の春、新しい一歩を踏み出す。
ちくわ朋彦はもうひとりの僕なので、僕もきっと新しい一歩を踏み出すのだ。

春はいつだって。
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  1. 2017/03/29(水) 16:29:56|
  2. 雑記
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